# OKR
Objectives and Key Results の略。Intel で考えられた目標とその結果をトラッキングする手法。
## 四半期 OKR サイクル
- 期初4〜6週間前: [幹部] 組織 OKR 検討開始 (第1四半期 OKR 設定時は年間計画も)。(↓組織 OKR 設定)
- 期初2週間前: [幹部] 組織 OKR 完成・共有。
- 期初: [チーム] チーム OKR 完成・共有。
- 期初1週間後: [コントリビューター] コントリビューター OKR 完成・共有。
- 期中: [コントリビューター] コントリビューターが進捗を測定・共有・定期的にマネージャーに報告・評価。
- 期末前: [コントリビューター] OKR 採点・評価。
## 組織 OKR 設定
[[ミッション]]と最上位の OKR を結びつける。
1. ミッション・ビジョン・戦略をもとに目標をピックアップする。
2. 圧倒的に事業に価値をもたらす3〜5個の目標を選ぶ。
3. OKR にふさわしい目標の形にする。 (↓チェックリスト)
4. それぞれ主要な結果を設定する。 (↓チェックリスト)
5. スプレッドシートに入力する。
決めるにあたり「紙に書いて発表する」などの方法を活用する。
## 四半期 OKR 設定チェックリスト
- [ ] 3〜5項目程度である。
- [ ] トップダウン目標とボトムアップ目標が半々ぐらいである(組織の階層を飛び越えてよい)。
- [ ] コミットする目標 (100%達成する) と野心的目標が区別できている。
- [ ] 通常業務を含んでいない。
- [ ] やることリスト・To Do リストになっていない。
- [ ] 斬新的 OKR ではなく飛躍的 OKR である。
## 目標 (O) 設定チェックリスト
- [ ] 「何を」達成すべきかが書かれている。到達点や状態を示す表現になっている。
- [ ] 重要である。達成によって事業に価値をもたらす。
- [ ] 野心的である (困難で達成できない可能性もある)。「続ける」「維持する」「継続する」は NG。 (野心的 OKR の場合)
- [ ] 現実的である。成功の可能性がある。
- [ ] 達成されたか曖昧さなく客観的に評価できる。
- [ ] 簡潔である。1行に収まっている。
数値目標を含んでも良い。
## 主要な結果 (KR) 設定チェックリスト
- [ ] 目標を「どのように」達成すべきかが書かれている。行動ではなく成果が書かれている。「相談」「支援」「分析」「参加」「評価」は行動なので NG。
- [ ] 1つの目標 (O) に対し3つ程度である (5つ以下である)。
- [ ] 曖昧さがなく、測定可能である。
- [ ] すべての主要な結果 (KR) を完了すれば目標が達成される。
- [ ] 質的な「主要な結果」が含まれている。
- [ ] 量的な「主要な結果」が含まれている。
## OKR 用語
- 野心的 OKR (Aspirational OKRs)
- コミットする OKR (Committed OKRs)
- 組織の OKR (organizational OKRs)
- チームの OKR (team OKRs)
- 個人の OKR (individual OKRs)
- ウィン・セッション (wins session)
## 関連ノート
**[[コミットメントと一貫性の原理を使って他人の行動に影響を与える]]**
**[[コミットメントを公表する]]**
**[[個人目標設定 (ピープルマネジメント)]]**
**[[測定可能な目標にする]]**
## 関連サイト・関連ページ
[Google re:Work - ガイド: OKRを設定する](https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs/steps/update-OKRs-regularly/)
## 参考文献
[Measure What Matters](http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B07JCZVFZ9/wwwnaneyorg-22)
[OKR(オーケーアール)](http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B07B2R1ZDL/wwwnaneyorg-22)
及川卓也氏監修
原題: Radical Focus: Achieving Your Most Important Goals with Objectives and Key Results
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公開日: 2019-05-30 (2022-02-07 に #nNote から移動) / 最終更新日: 2023-05-17
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